K夫妻のその後。3

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帰宅欲求の強いK夫妻。
奥様はカギがかかっていて家に入れないのならジャスコのカギ屋に頼んで
開けてもらえばいいと言い出します。
ジャスコのカギ屋に行ったら出張はしていないと断られました。
しかたなく近所の中華料理屋で嫁の帰りを待つことに。

果たして、嫁は帰ってくるのか・・・・

いや、嫁は既に帰ってきてるんです。
お2人のご自宅は電気が煌々とついているのです。

彼らの目にはそれが見えていないか、見えていたとしても
すぐに忘れてしまうのです。

中華料理屋でラーメンを食べ終えた私どもは再度ご自宅に行き、
嫁が帰ってきてるかどうかの確認をします。

いつものように、家を過ぎた辺りで車を停め、カギがかかっているかどうか
確認してくるねとお二人に伝え、車を降り、確認したふりをして
車に乗り込み、カギがかかっていたと伝えます。
(そろそろ近所の人に不審者がいると通報されるでしょう)

じゃあ〇〇子の勤め先に行けばいいじゃないと奥様が言い出します。

おいおい、嫁の勤め先は天下の〇TV(テレビ局)だぞ。
私の心の声は彼らに届くことはありません。

「かしこまりました」
「〇TVへ向かいます」
「〇TVへは10分もあれば着きます」

車を走らせながら私は思いました。
あれ!?〇TVってどこだっけ?
とりあえず知ってるテレビ局へ車を走らせ、すぐに到着。

しかしそこはRAB(別のテレビ局)でした。
お二人に謝り、すぐ近くの〇TVのテレビ塔を目指します。

すぐに〇TVに到着。しかし電気が消えています。
裏のほうに周ってみると電気がついていました。
職員用の出入口です。

どうも入りにくい雰囲気です。
どう考えたって夜警さんがいる雰囲気です。

私はちょっと尻込みをしました。
奥さんは早く行って嫁からカギをもらって来いと私にいいたげな雰囲気です。

私はとっさに言いました。
「そう言えば〇〇子さん、出張に行くって言ってたな~」

「そんな。出張に行くなら前もって言うはずだ。んなわけない」と奥様。

〇〇子に電話しろと奥様に言われたので、会社で待機しているひとみさんに電話をします。

「あ、〇〇さん?〇〇さんどこに出張だったけ?」

奥様が電話を代われと言うので、代わります。
ほどなくして電話を切った奥様に聞いてみました。

〇〇子さん、どこに出張だって?

奥様「盛岡だど(笑)」

ばかひとみが!なんでよりによって盛岡なんだ。
車で行ける距離じゃねーか。
と思いつつ、奥さんに聞いてみました。

「じゃあどうしますか?今日はうちに泊まればいいですよ」

奥様は言います。
「私は人の家では寝れないの。自分のうちじゃないと寝れないの」

私「・・・」(既にうちに3週間以上泊まっていますが)と思いつつ。

奥様「〇〇子さんが嘘をついてどこで何をしてようと私には関係ないの。」(嘘だとばれています)
奥様「私はとにかく家に帰りたいの。警察に行ってちょうだい」

私「・・・え~警察!?」

奥様「交番に行ってちょうだい」
私 「交番に行ってどうするんですか?」
奥様「鍵をあけてもらう」
私 「交番に行ったってカギは開けてくれませんよ」
奥様「じゃあカギ屋を紹介してもらう」
私 「さっきジャスコのカギ屋に行ったじゃないですか」
「出張できないって言われたじゃないですか」
奥様「だから出張してくれるカギ屋を交番に行って紹介してもらうの」
私 「・・・」(墓穴を掘りました)

「かしこまりました」
「カギ屋なら交番へ行かなくても私が紹介できます。違うカギ屋へ行きます。」

時刻は夜9時半を回っています。
なんということでしょう。。。。

続く。


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